ポリイミド線・ポリイミドチューブ

ポリイミド樹脂は、耐熱性・耐放射線特性や機械的強度が優れた耐熱性高機能高分子材料です。製品形態はワニス、フィルム、成形材料、ペースト、積層板等色々な形状が開発されています。ここではポリイミドチューブ・ポリイミド線のご紹介をいたします。

ポリイミド樹脂を使用したポリイミドチューブやポリイミド樹脂をコーティングしたポリイミド線、 主に真空用に使用するリード線等に使用されています。

 ポリイミド線サイズ表
 導体型(mm) コーテング外形(mm) 出荷単位(kg) kgあたりの長さ(m)
 φ0.2 0.23 1.0 3390
 φ0.3 0.34 1.0 520
 φ04 0.45 1.0 860
 φ0.5 0.56 1.0 554
 φ0.6 0.66 1.0 380
 φ0.7 0.77 1.0 270
 φ0.8 0.87 1.0 210
 φ1.0 1.08 1.0 140

 

 ポリイミドチューブサイズ表
 公称内径 厚さ(mm) 長さ(mm)
 φ0.2 0.04 1000
 φ0.3 0.04 1000
 φ0.4 0.04 1000
 φ0.5 0.06 1000
 φ0.6 0.06 1000
 φ0.7 0.06 1000
 φ0.8 0.06 1000
 φ0.9 0.06 1000
 φ1.0 0.06 1000
 φ1.2 0.06 1000
 φ14 0.06 1000
 φ16 0.06 1000
 φ18 0.06 1000
 φ2.0 0.06 1000

ポリイミド線、チューブ特性

コイル用変性ポリイミドエナメル耐熱電線

 保証品位 MIL-W-583C、BS4663、IEC317・7、NEMA
MW1000・1973(SectionMW-16・C)に適合又はそれ以上
 特徴 ①耐熱性が極めて高い
☆1000V、245℃で20000時間以上の寿命。
☆短時間(30分間)では400℃まで耐える。250℃位までは電気特性に影響がない。
②耐電圧性が良い
☆220℃で9Kv、室温で10Kvに耐える。500℃で始めて特性が失われる。
③コイル巻き作業中に絶縁エナメル部分に割れ、ヒビが生じない。
又瞬間的に500℃位の熱が加わっても大丈夫。
④過負荷及び電気孤絡に対して驚くほどの堅牢性がある
⑤放射線、宇宙線に対して非常に安定しているので、宇宙機器及び原子力発電機用 に推奨される
⑥周知の全てのワニスの中で最低の蒸発率である。
⑦全てのワニス溶媒と、フレオン(R12、R22)に対し耐性が良好
⑧Kaptpn(ポリイミド樹脂)の場合と同様、伸び率が良好
 応用加工上の注意 ☆密閉したシステムに応用する場合、全ての材料は予め加熱棚で、充分に乾燥させて下さい。
☆含浸する前に、巻いたコイルは175℃~200℃

 

 ポリイミド線
(銅1.00mm径)
 200℃温度等級のBS
 4633規格試験結果
BS4663規格よる温度等級220℃での合格条件 ML-線資料芯線(Cu1.00mmφ)Gede-2
 可トウ性、粘着性
(FlexibilityAdherence)
Manderel Windingテスト、Jackテスト、及びPeelテストで亀裂を生じないこと 適合
 熱衝撃
(HeatShock)
炉内温度(240℃~250)で30分間加熱後、室温で亀裂が生じないこと(6X、10X、ルーペ検査) 400℃30分間でも適合
 電気弧絡
(Cut-ThroughTest)
Cut-Throughテスト18,000Nで20分間、350℃で電線交又して絶縁性に欠陥がないこと 500℃でも適合
 耐摩擦性
(AbrasiveResistance)
5,680Nの負荷、直径0.4mmの針で20回程の摩擦に耐えること 50回に適合
 破壊電圧
(BreakdownVoltages)
1)熱対線は、室温で3,800Vに耐えること
2)同様、220℃で2,850Vに耐えること
1)10KVでも適合
2)9KVでも適合
 伸び率
(Elongation)
200~250mm長さで、伸び率30%以上であること 36.40%
 弾性
(Springiness)
50mm径の芯軸の周囲を一巻きして、Spring Back45°以上であること 僅か36~39°
 誘電損失
(tantanδ)
室温でのタンデルタは1KHzで60X10−4であること 50X1−4以上
250℃/24時間後
約0.0011
 熱寿命
(Heat life)
中間で、1000V、熱対象が20.000時間の寿命に対し、200℃以上であること 245℃でも適合
ポリイミドエナメル線の真空中における加熱重量変化の測定値 

 

 *表記中の記号(A)(B)は室温と100℃付近での資料重量を基準にした時の重量減少を示す。
 時間
 (h)
温度
(℃)
重量
(g)
加熱
減量
(A)(g)
加熱
減量
(B)(g)
加熱
減量率
(A)(%)
加熱
減量率
(B)(%)
 0 16 6.178 0 0.012 0.00 0.00
 24 106 6.166 -0.012 0 -0.19 0.00
 48 150 6.161 -0.017 -0.005 -0.28 -0.08
 72 200 6.156 -0.022 -0.01 -0.36 -0.16
 96 250 6.154 -0.024 -0.012 -0.39 -0.19
 120 299 6.151 -0.027 -0.015 -0.44 -0.24
 148 350 6.034 -0.114 -0.132 -2.33 -2.14
ポリイミドエナメル線の空気中における加熱重量変化の測定値

 

 時間
( h)
温度
(℃)
重量
(g)
加熱
減量
(A)(g)
加熱
減量
(B)(g)
加熱
減量率
(A)(%)
加熱
減量率
(B)(%)
真空度
(mmHg)
 0 18 6.640 0.000 0.05 0.00 0.08 2.0X10(10−7)
 24 98 6.635 -0.005 0 -0.08 0.00 2.0X10(10−7)
 48 148 6.632 -0.008 -0.003 -0.12 -0.05 1.7X10(10−7)
 72 200 6.632 -0.008 -0.003 -0.12 -0.05 2.0X10(10−7)
 96 252 6.630 -0.010 -0.005 -0.15 -0.08 1.6X10(10−7)
 120 300 6.630 -0.010 -0.005 -0.15 -0.08 3.2X10(10−7)
 144 354 6.623 -0.017 -0.012 -0.26 -0.18 2.8X10(10−7)
 *表記中の記号(A)(B)は室温と100℃付近での資料重量を基準にした時の重量減少を示す。